はじめまして。平光雄と申します。
青山学院大学卒業後、愛知県で小学校の学級担任教師を30年間してきました。私は、教師はなによりも「話」のプロであるべきだと思ってきました。「話し方」ではありません。もちろんそれも一部ですが、もっと大きくとらえた「話」です。
人は、人生のいろいろな場面で「言葉」や「話」によって、励まされたり、勇気をもらったりします。教師が何を語るかによって、子ども達は変わります。つまり「話」は人の成長にまで関与する力を持っているのです。
マスコミでよく「学級崩壊」が取り上げられます。私も、今までそうした状態になったクラス、荒れた子、いわゆるモンスターといわれるような親と数多く「ご縁」がありました。教師の話をまともに聞かないようなクラスで、何を語れば心に届くのか、すねてしまった子や文句癖がついてしまった子、被害者意識に固まってしまっている親とどう対話したらいいのか。
どれも甘ったるい教育論では解決できません。そうした中で、「使えるものは何でも使え」とばかりに必死に創意工夫し、試行錯誤してきました。(私の取り扱い範囲のコンセプトは「メルヘンからヤクザまで」)
本講演ではそんな中で「実質的な効果」があった「言葉」や「話」についてご紹介したいと存じます。特に教育に関わっておられない方にも何かお役に立つ話があるかと存じます。また、話を内面化していただけば、自己教育にも役立てるかもしれません。
どうぞよろしくお願いします。
また、当日は角皆さんのスイムレッスンにも参加します。(もともとはこれがご縁でした。)
私は、42歳の厄年に大きな怪我をし、そのリハビリで水泳を始めた、いわば「中年素人スイマー」です。しかし「先生も自己ベスト目指して必死にがんばっている」そして「全然ふるわなくても諦めずがんばっている」という姿は、教室の子ども達に大きな共感と勇気を与えるという付加価値を生んでくれました。今回のレッスンも、「この歳になっても向上心は消えていないのだ」という話や「こんなアドバイスをいただいて、こんなに伸びたぞ、万歳!乾杯!」という話に転化できればなと存じております。
年度初めに、子ども達には「楽しくてわかりやすい授業」と「いい話」は約束するぞ、と宣言しております。この講演も(ちょっと小声で?)そのように宣言いたします。皆様との楽しい時間を過ごせることを楽しみにしております。
あとは、ナマでお話しします。
講演ではこんなお話をします。(順不同、変更もあり、ですが。)
1「笑い」の力
2 成長曲線
3 心についた火を大切に 「Yの字」の法則(勇気と成長)
4「もう一人の自分」の目は厳しい(セルフエスティームの大切さ)
5 算数の階段(努力の積み重ね) 下りエスカレーター逆登り
6 人は多面体
7 ウメボシマンになるな 「天狗の神通力」
8 成功の道筋
9「百転一起」 |