2回マスターズ水泳クリニック報告書
テーマ「浮き・バタフライ」

報告者 角皆優人 (クリニック主催団体F-style Club 代表)

 2回マスターズ水泳クリニックを、盛況のうち無事終えることができました。
 参加者31名、見学者3名、水泳担当コーチ3名、健康担当コーチ2名という人員構成となりました。
 全体を2部に分け、午前中は講義、午後は実技をおこないました。
 実技の講義後、参加者による1時間程度の水中撮影をおこない、その後、講師たちの撮影をおこないました。
 撮影した映像は後日DVDに焼き、参加者全員にお送りします。

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<下:講義の風景>
2nd.1

 講義は現世界チャンピオン松本弘さんによる「自己記録更新」というテーマからスタート。
 次に角皆による「浮き・蹴伸び」の解説と方法。
 続いて健康について、栄養士の観点から沼倉先生に講義をいただき、ストレッチについて、若林先生から解説していただきました。
 クリニックの中心種目「バタフライ」は、柳澤晋平コーチ(山梨県風林火山)に担当して頂きました。
 最後にゲストとして水中撮影の第一人者深津プロカメラマン(写真上)から、水中撮影についていろいろなお話をうかがいしました。
 各コーチ共に、熱意のあまり午前中だけで45分も押すという前回以上の講義になりました。
 みなさんの真剣な表情と熱意のある質問が、講師陣の時間を引き伸ばしたのではないでしょうか。
 参加者のなかには長野県トップの中学・高校生から、リタイア後に水泳をはじめたというみなさままで、ふつうではありえない年齢幅、それに加えて水泳以外のところでは、なかなか一緒にならないみなさまが揃ってくださいました。全員の意欲が高く、講師陣もやり甲斐のある時間をすごせました。

 
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 実技はまず、浮きからスタートしました。
 セオリー通りのダルマ浮きをおこない、そこから背浮き、伏し浮きとおこないました。浮きに続いて、蹴伸びをおこない、飛び込みへと進みました。
 お客さまのなかには蹴伸びで15メートルを突破された方がいらして、コーチ陣もびっくり!
 十人近いお客さまが、12.5メートルを突破されました。
2nd.2
 飛び込みのモデルは世界チャンピオンの松本さんとバタフライコーチの柳澤さん。
 スムーズで入水抵抗のない飛び込みに、みなさま唖然とされていました。飛び込んだ勢いから、浮き身姿勢のまま、いとも簡単にプールの半分を超えて行かれます。
 続いて、巨体の柳澤さんが軽々と飛ぶのにも、みなさんびっくり。しかも、かなり繊細な入水です。柳澤さんも浮き身姿勢のまま、かなりの勢いでプール半分を通過されていきました。
 長野県を代表する中学生スイマーが、年齢差60才の松本さんに挑戦し、大きく差をつけられる姿が印象的でした。
 蹴伸びで素晴らしかったみなさんも、飛び込みにはいくつかの改善点を発見され、練習を繰り返されました。
 みなさま一様に「ふだんあまり飛び込み練習はできない」とのこと。
 こうした機会に、次々と飛び込む姿に、「今度は飛び込みの練習会も開きたいものだ」と感じました。

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2nd.3
 いよいよバタフライです。
 柳澤コーチを中心に、バタフライのドリルトレーニングを中心に練習を組み立てました。
 まずはイルカ跳びで入水と前に伸びる感覚を鍛え、続いて片手バタフライでフラットを意識し、最後にコンビネーションで浅いうねりを学ぶという構成です。

 バタフライのコーチングが終わり、水中撮影に移りました。

 今回も水中撮影は「株式会社フラム」。社長自らいらっしゃってくださいました。

 水泳というスポーツは、ふだんなかなか自分の泳ぎを見ることが難しいものです。
 みなさんにはこうしたチャンスを積極的に捉えていただき、自分の泳ぎを観ることで、スキルアップしたいただきたいと考えています。多くのスイマーのみなさんに、自分の水中映像を見て頂きたいと感じました。

 今回のクリニックをふり返ると、二つの特徴があったと考えます。
 ひとつは講義を二部に分け、「自己記録更新」というテーマと「健康」というもう一つのテーマを設けたこと。 
 次に、実技を「浮き」と「バタフライ」に限定しておこなったこと。
 テーマを絞ったことで、より明確なクリニックになったと感じました。
 次回はじっさいに泳ぐ部分をもう少し拡大し、少しトレーニングになるようなクリニックにしたいと考えています。

 以上、第2回マスターズ水泳クリニックの簡単な報告でした。           

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